ノンバンクのビジネスローンとは?金利やメリット・デメリットを解説
ノンバンク(non bank)とは文字通り銀行ではない金融機関のことをいいます。ビジネスローンとは中小企業や個人事業を対象とした融資サービスで、銀行のプロパー融資と比較して早めに着金する点が特徴です。
本記事では、ノンバンクが提供するビジネスローンの概要やメリットデメリット、金利について詳しく解説していきます。

目次
- ノンバンクのビジネスローンとは
- ノンバンク以外のビジネスローン
- ビジネスローンのメリット・デメリット
- 資金繰り・資金調達をサポート
- 資金調達freee:複数の金融商品を簡単に比較・申込ができる
- 事業用クレジットカード:freeeカード
- まとめ

ノンバンクのビジネスローンとは
ノンバンクのビジネスローンとは、銀行以外の金融機関が提供する融資サービスです。
ノンバンクに該当するのは、具体的には消費者金融・信販会社・リース会社・クレジットカード会社など。預金・為替業務を行わず、融資業務を専門とする金融機関です。
例えば、下記のようなビジネスローンがあります。アイフルビジネスファイナンスは消費者金融のアイフル株式会社、ライフローンカードビジネス・ビジネスパートナーローンはクレジットカードのライフカード株式会社が提供するビジネスローンです。
ノンバンクのビジネスローン
商品名 | 対象 | 利率/手数料 | 可能額 | 着金 |
---|---|---|---|---|
アイフルビジネスファイナンス | 個人、法人 | 年3.10%〜年18.00% | 1万円〜 1,000万円 |
7営業日程度 |
ライフローンカードビジネス | 法人 | 年7.80%〜年18.00% | 1万円〜 300万円 |
10営業日程度 |
ビジネスパートナーローン | 個人 | 年12.00%〜年18.00% | 1万円〜 250万円 |
5営業日程度 |
銀行や日本政策金融公庫の融資に申し込む場合は、審査に最低でも1ヶ月はかかります。対してビジネスローンは申し込みから着金まで5〜10営業日、早いところでは数日で振込されます。
担保や保証人が不要なことも多く、銀行や日本政策金融公庫の審査に断られた場合や、すぐに資金が必要な場合に有効な資金調達方法です。
ただし、上記の表を見てもわかる通り金利は高めに設定されています。このため、借入の際に返済計画をしっかり立てておくことが重要です。
ノンバンク以外のビジネスローン
ビジネスローン自体は銀行も提供しており、ノンバンクと同様に中小企業などの法人・個人事業者に対して無担保で融資を行っています。銀行のプロパー融資と異なり審査が迅速で、申し込みから最短翌日で振り込まれることもあります。
銀行のビジネスローン
商品名 | 対象 | 利率/手数料 | 可能額 | 着金 |
---|---|---|---|---|
PayPay銀行 ビジネスローン | 個人、法人 | 年2.80%~年13.80% | 10万円〜500万円まで | 5営業日程度 |
横浜銀行〈はまぎん〉スーパービジネスローン | 法人 | 固定金利:年2.45%~ 変動金利:年2.70%~ |
5,000万円(100万円以上10万円単位) | 14営業日程度 |
ビジネスローンのメリット・デメリット
ビジネスローンを利用するメリットは、緊急性の高い資金繰りに対応が可能な点です。
銀行のプロパー融資や日本政策金融公庫の融資に申し込む際は、準備にも審査に時間がかかります。すぐに手元に現金が必要な場合は、ビジネスローンを利用するメリットがあると言えるでしょう。
デメリットは金利が高い点です。借入後に金利負担が大きくならないよう気をつける必要があります。例えば、日本政策金融公庫の一般的な融資制度と比較すると、金利が10%前後高くなることもあります。公庫からの借入は低金利で、返済期間に据置期間が設定されることもあります。長期で計画的に借入をしたい場合はビジネスローンは不向きと言えるでしょう。
日本政策金融公庫の融資
商品名 | 対象 | 利率/手数料 | 可能額 | 着金 |
---|---|---|---|---|
日本政策金融公庫 一般貸付/運転 |
個人、法人 | 年0.10%~年2.85% | 〜4,800万円 | 20営業日程度 |
日本政策金融公庫 新規開業資金/運転 |
個人、法人 | 年0.10%~年2.85% | 〜4,800万円 | 20営業日程度 |
ビジネスローン以外にもファクタリングを利用すれば早期に請求書を現金化することができます。ファクタリングとは、請求書(売掛債権)をファクタリング会社に譲渡することで現金化できるサービスです。数%の手数料を支払う必要はありますが、ビジネスローンと同じく数営業日で着金し、負債にならない点が魅力です。
また、仕入れや機材の購入に資金が必要な場合は、クレジットカードを利用して支払いを先延ばしにする方法も有効です。
このように、銀行融資、ビジネスローン、ファクタリング、クレジットカードなど、事業の状況に応じて資金調達方法を選ぶことが重要です。どの資金調達方法が最適かを判断するために、普段から資金繰り表を作成し資金繰りについてチェックしましょう。
ここから先は、資金繰り表と資金調達について解説します。
資金繰り・資金調達をサポート
この記事をご覧になっている方は、普段から資金繰りの状況についてチェックなさっているでしょうか。会計freeeのユーザーアンケートによると、定期的に資金状況についてチェックしている方は約50%、確認の方法は預金残高通帳です。
キャッシュは企業存続の命綱です。キャッシュフローや今後の資金繰り予測などは会社経営の重要な要素の一つであり、資金調達は企業継続・繁栄の重要な手段です。
ただし、資金繰りや資金調達は難しい、よくわからない。そう思っている方も多いのではないでしょうか。
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資金調達freee:複数の金融商品を簡単に比較・申込ができる
資金を調達したいが、なにが自社に適した調達手段なのか、借入できる商品なのかがわからないという経営者の大きな悩み。最終的には税理士の言う通りにするがこれで良かったのか?と不安がつきまといます。
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事業用クレジットカード:freeeカード
資金調達、資金繰りの手段として最後にご紹介したいのが事業用クレジットカード(ビジネスカード)です。
「独立する前にクレジットカードを作っておくように」と勧められたことはありませんか?一般的に、個人事業主、フリーランス、経営者などご自身で事業を運営するようになると、クレジットカードの審査に通りにくくなると言われています。
しかし、支払いを先送りする方法としてクレジットカードは有効な手段の一つです。このためfreeeでは、事業をお持ちの方に特化したクレジットカードを提供しています。ブランドはVISA、Master、American Expressといった主要国際ブランドを揃えた豊富なラインナップを揃えており、オンラインからすぐに申し込むことが可能です。
まとめ
事業を運営・拡大していく上で資金繰りに関する問題は避けて通れない道です。また、なかなか相談相手がいない話題でもあります。
資金調達freeeや会計freeeのデータを活用して、事業を効率的に運営していきましょう。
- ローン商品や給付金等の情報は、特に断りがない限り記事公開現在のものです。最新の情報は各金融機関のホームページや公式サイトでご確認ください。
- freee資金調達はお客様のサービス選択時の参考情報提供を目的としており、特定の金融機関、ローン商品の優劣を示したものではありません。
- 各金融機関の審査結果によっては利用できない場合があります。