2022年8月31日 基礎知識

ファクタリングサービス比較一覧10選|利用時の気になる質問も解説

ファクタリングサービス比較一覧10選|利用時の気になる質問も解説

ファクタリングは、入金期日前の売掛債権をファクタリング会社に売ることで、早期に現金化できるサービスです。ファクタリングは提供各社で強みや特徴が異なるので、選定ポイントを押さえて検討することが大切です。

当記事では、ファクタリングサービスを選ぶ際の比較ポイントを紹介するとともに、おすすめのファクタリングサービス10選を紹介していきます。また、ファクタリングに関するよくある質問をQ&A形式でまとめているので、ぜひ参考にしてください。

目次

ファクタリングサービスを選ぶときのポイント

ファクタリングサービスを選ぶときのポイント

ファクタリング会社を選ぶ上で重要な選定ポイントを5つ紹介します。

2社間ファクタリング・3社間ファクタリング

ファクタクリングサービスは、「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2つの契約方式に分かれます。2社間ファクタリングは、「サービス利用者」と「ファクタリング会社」の2社間で行われる取引です。3社間ファクタリングは「サービス利用者」「取引先企業」「ファクタリング会社」の3社間で行われます。

2社間ファクタリングのメリットは、取引先に知られることなく利用できることです。また、2社間で契約が完結するため、入金までのスピードが速いという利点もあります。

一方の3社間ファクタリングは、2社間と比較して手数料率が低い点が大きなメリットです。ただし、取引先の承諾を得る必要があるため、入金までに時間を要する点がデメリットとなります。

自社の状況を踏まえながら、選択するようにしましょう。

手数料

ファクタリングサービスを利用する場合は、ファクタリング会社への手数料が発生します。ファクタリングを利用して受け取れる金額は、売却した売掛債権から手数料を差し引いた金額です。手数料を抑えたい場合は複数社から見積もりをとるなどして比較検討し、なるべく手数料が低いファクタリングサービスを選ぶとよいでしょう。

入金スピード

早期の資金調達を特徴としているファクタリングですが、入金スピードはサービスによって異なります。より早く資金を調達したいのであれば、入金スピードにも注目する必要があります。

入金スピードを決める要因は、以下のようなものがあります。

  • 書類はどれくらい必要なのか
  • 審査にかかる時間はどれくらいか
  • 2社間ファクタリングは利用できるか
  • オンラインのみで完結できるか

提出書類が少なければ、その分資金調達までの時間と手間を減らすことができます。2社間ファクタリングでは取引先企業の承諾や書類は必要ないので、手続きもスムーズに進みやすくなります。

また、最近ではオンラインで完結するファクタリングサービスや、独自の審査システムを設けてスピード入金を可能にしているサービスも増えてきています。「対面での手続きにかける時間がない」「よりスピーディに資金調達したい」という場合は、こうしたサービスをチェックしてみるとよいでしょう。

利用可能額

ファクタリング会社によって、買い取ってもらえる売掛債権の上限下限の金額が異なります。自分が保有している売掛金が対応しているかどうかは事前に確認すべき項目です。個人事業主や中小企業の場合、小口債権を売却したいケースもあるので、とくに利用可能額の下限はチェックする必要があります。

信頼性

ファクタリング会社の信頼性は、重要なチェック項目です。なかには、法外な手数料を請求したり違法行為となっていたりする業者が一定数存在します。過去には詐欺被害や多額の損失を出した実例もあります。会社の公式ホームページや口コミなどを確認した上で、慎重に検討するようにしましょう。

おすすめのファクタリングサービスを比較

おすすめのファクタリングサービスを比較

ここでは、おすすめのファクタリングサービスを10個ピックアップして、入金スピードや手数料など、注目すべき観点から比較していきます。

サービス名 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング 手数料 入金スピード 利用可能金額 オンライン完結
QuQuMo(ククモ) 1.0%~14.8% 最短2時間 上限下限なし
ペイトナーファクタリング 一律10.0% 最短10分 1万円~25万円
PayToday(ペイトゥデイ) 1.0〜9.5% 最短30分 10万円〜5,000万円
OLTA 2.0%〜9.0% 最短即日 上限下限なし
フリーナンス即日払い 3.0%〜10.0% 最短即日
ビートレーディング 2.0%~20.0% 最短5時間 上限下限なし
アクセルファクター 2.0%〜20.0% 最短即日 下限なし〜1億円
ベストファクター 2.0%~20.0% 最短1時間 10万円~1億円
ウィット 2.0%〜15.0% 最短2時間 上限下限なし
日本中小企業金融サポート機構 1.5%〜10.0% 最短即日 上限なし

QuQuMo(ククモ)

サービス名

2社間

3社間

手数料

入金スピード

利用可能金額

オンライン完結

QuQuMo(ククモ)

1.0%~14.8%

最短2時間

上限下限なし

QuQuMo(ククモ)は、申込み10分、見積り30分、契約・送金に1時間、計2時間という破格のスピードでの資金調達が可能となっています。スマホ・PCでどこからでも簡単に入力・申請することができ、面談は不要です。

また、契約締結には高い業界シェア率を誇る電子契約サービス「クラウドサイン」を利用しています。弁護士ドットコムが監修しており、セキュリティ体制が整っているため安心です。

その他にも、ランニングコストや中長期の資金問題も相談できます。ビジネスマッチングや士業の紹介、起業戦略立案なども経営に関するサポートが受けられるのは大きなメリットでしょう。

ペイトナーファクタリング

サービス名

2社間

3社間

手数料

入金スピード

利用可能金額

オンライン完結

ペイトナーファクタリング

一律10.0%

最短10分

1万円~25万円

ペイトナーファクタリング(旧yup)は、フリーランスや個人事業主向けに提供しているサービスです。法人も利用することが可能です。

ペイトナーファクタリングの大きな特徴は、申込から入金まで最速10分という点です。請求書をPDFまたは画像データでアップロードすると、AIによる独自の審査により最短10分で審査結果がわかります。入金も審査結果と同時に行われるので、待ち時間も発生しません。

初回の買取可能額は1万円から25万円です。継続利用していくと、上限金額が大きくなっていく仕組みとなっています。

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PayToday(ペイトゥデイ)

サービス名

2社間

3社間

手数料

入金スピード

利用可能金額

オンライン完結

PayToday(ペイトゥデイ)

1.0〜9.5%

最短30分

10万円〜上限なし

PayToday(ペイトゥデイ)は、独自AI審査により、最短入金30分・業界最低水準の手数料を実現しています。AI審査なので、面談不要で全国どこからでも申し込むことが可能です。迅速かつ手数料を抑えたい方におすすめのファクタリングサービスです。

OLTA

サービス名

2社間

3社間

手数料

入金スピード

利用可能金額

オンライン完結

OLTA

2.0%〜9.0%

最短即日

上限下限なし

OLTAは、独自のIT審査を活用して即日での入金を可能としています。手数料の低さに定評があり、手数料率は2.0〜9.0%と幅が狭く業界最低水準を実現しています。資金繰りを改善したい場合の助けとなります。

フリーナンス即日払い

サービス名

2社間

3社間

手数料

入金スピード

利用可能金額

オンライン完結

フリーナンス即日払い

3.0%〜10.0%

最短即日

フリーナンスは、フリーランス・個人事業主を対象に、お金と保険に関する様々なサービスを提供しています。その中のサービスの1つである「フリーナンス即日払い」は、個人事業主・フリーランスを対象に展開しているファクタリングサービスです。手数料が3.0%〜10.0%と比較的安く、最短即日の資金化も可能となっています。

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ビートレーディング

サービス名

2社間

3社間

手数料

入金スピード

利用可能金額

オンライン完結

ビートレーディング

3社間:2.0%〜9.0%、
2社間:5.0%〜20.0%

最短5時間

上限下限なし

ビートレーディングは、2012年に創業し、取扱件数は3.7万件以上、累計取扱高900億円以上と業界トップクラスの実績と信頼を併せ持つ会社です。利用可能金額に上限・下限を設けていないので、数万円単位の小口債権から億超えの大口債権まで幅広く対応しています。

審査に必要な書類は、申込書・通帳のコピー・売掛債権に関する資料の3点のみです。必要な書類が少なく、手続きが簡素化されている点も大きなポイントです。

アクセルファクター

サービス名

2社間

3社間

手数料

入金スピード

利用可能金額

オンライン完結

アクセルファクター

2.0%〜20.0%

最短即日

下限なし〜1億円

アクセルファクターは、企業目線を重視した柔軟性のある審査で審査通過率93%を誇ります。利用可能金額に下限を設けていないため、小口債権も対応可能です。

手数料は2.0%〜という業界最水準であり、100万円以下:10.0%〜、500万円以下:5.0%〜、1,000万円以下:2.0%〜と、買取金額が増えるにしたがって段階的に手数料が下がる仕組みを採用しています。

ベストファクター

サービス名

2社間

3社間

手数料

入金スピード

利用可能金額

オンライン完結

ベストファクター

2.0%~20.0%

最短1時間

10万円~1億円

ベストファクターは、調達限度額が10万円〜1億円と小口債権・大口債権ともに幅広く対応しています。1,000万円までならオンライン完結が可能で、最短1時間での現金化もできます。

ウィッ

サービス名

2社間

3社間

手数料

入金スピード

利用可能金額

オンライン完結

ウィット

2.0%〜15.0%

最短2時間

上限下限なし

ウィットは中小企業、個人事業主に特化したファクタリングサービスです。最短2時間の現金化スピードに加えて、完全非対面で完結することから、ファクタリングのお客様満足度94%という実績を誇ります。

日本中小企業金融サポート機構

サービス名

2社間

3社間

手数料

入金スピード

利用可能金額

オンライン完結

日本中小企業金融サポート機構

1.5%〜10.0%

最短3時間

上限なし

日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人が運営するファクタリングサービスです。非営利団体なので手数料が安めです。

日本中小企業金融サポート機構は、ファクタリング以外にも資金調達に関する仲介業務や資本政策、企業財務に関するコンサルティング業務なども展開しています。

ファクタリングサービスでよくある質問

ファクタリングサービスでよくある質問

ファクタリングはスムーズな資金調達方法として定着しつつあるものの、不安や疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、ファクタリングでよくある質問をQ&A形式でまとめました。気になる疑問の解決に役立ててください。

審査に必要な書類は?

各社のファクタリングサービスや希望金額などによって異なりますが、基本的に以下の書類が必要です。

  • 売掛先企業との基本契約書
  • 印鑑証明書
  • 請求書・発注書・注文書など、売掛債権の取引内容や請求金額が分かるもの
  • 通帳
  • 身分証明書
  • 確定申告書(法人の場合は決算書)

書類は契約を申し込む際に必要になります。手続きをスムーズに進めるためにも、必要な書類は事前に準備しておきましょう。

違法となるファクタリングとは?

ファクタリング自体は違法ではありませんが、ファクタリングを語って違法行為をする悪徳業者が一定数存在するので注意する必要があります。その一つに「給与ファクタリング」があります。

給与ファクタリングでは「将来支払われる予定の給与(給与債権)」を担保とすることで、給与支払日が到来する前に現金を受け取れます。

2020年3月24日、東京地方裁判所は給与ファクタリングを貸金業と認定しました。そのため、給与ファクタリングを行う業者は貸金業登録をしなければならず、定められた上限金利内に金利を設定しなければいけません。

実際にあったケースとして、給与ファクタリングを行っていた実質的経営者らが貸金業法違反などの容疑で逮捕されています。

複数のファクタリング会社を併用できる?

複数のファクタリング会社を併用しても問題はありません。ただし、二重譲渡には注意する必要があります。二重譲渡とは、すでに売却されている売掛金を別のファクタリング会社に売ろうする行為を指します。

二重譲渡を行った場合、「詐欺罪」や「横領罪」の罪に問われるだけでなく、ファクタクリング会社から損害賠償を請求されることもあるので、二重譲渡は絶対に行わないようにしましょう。

どのような業種でも利用できる?

ファクタクリングは、どのような業種でも利用することができます。ファクタリングは売掛金を買い取るサービスなので、売掛金を保有しているのであれば業種に関係なく利用可能です。

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ファクタリングは入金スピードが速く、最短即日でも利用できることから、早期の資金繰り改善に役立ちます。一方で手数料や利用可能額がサービスによって異なるので、ファクタリングを選ぶ際は、自社にとって何が重要かを明確にした上でサービスを検討することが大切です。

ファクタリング以外にも、銀行融資や補助金など様々な資金調達方法があります。資金調達方法の選択肢を広げておくことで、経営の様々シーンに応じて適切な資金調達方法を選択することができます。

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  • ローン商品や給付金等の情報は、特に断りがない限り記事公開現在のものです。最新の情報は各金融機関のホームページや公式サイトでご確認ください。
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