本当に借りて大丈夫?消費者金融とは|メリットや注意点について解説

消費者金融とは、主に個人を対象とした貸付サービスです。なかには法人向けに事業資金の貸付を行っているところもあります。
しかし、一昔前のサラ金(サラリーマン金融)と呼ばれていたときのイメージから、「消費者金融でお金を借りて本当に大丈夫?」と不安を持っている方もいるのではないでしょうか。当記事では消費者金融の基礎知識やメリット、利用する際の注意点を解説します。
目次

消費者金融とは

消費者金融とは、カードローンなど個人をメインとして貸付を行う事業者のことです。財務局および都道府県に登録した貸金業者として、貸金業法に基づきお金の貸し付けを行っています。
かつて、消費者金融は通称”サラ金”と呼ばれていた時代があり、高い金利での貸付や厳しい取り立てを行うケースがあったことから、消費者金融に対してマイナスのイメージを持っている方が少なくありません。
しかし、現在の消費者金融は、貸金業法に則って貸付を行っています。そのため、法外な金利で貸し付けたり、厳しい取り立てをすることはありません。なお、2016年の貸金業法の改正後、上限金利が引き下げられました。現在は借入金額によって、以下の上限金利が適用されます。
元本金額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10万円以上100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
これらの改正に加え、総量規制というルールも適用されます。総量規制では「貸金業者が行う貸し付けは、本人の年収の3分の1を超えてはならない」としています。
このように、現在の消費者金融は法律に基づいて貸付が行われており、借り過ぎや貸し過ぎが起こらないような仕組みが確立されています。また、取り立てについても規制があるため、安心して利用できるサービスとなっています。
その他金融機関との違い
お金を借りられる金融機関は、他にも銀行や信販会社が挙げられます。これら金融機関との違いを以下に整理しました。ただし、事業者によっても異なるため、あくまでも目安となります。
消費者金融 | 銀行 | 信販会社 | |
---|---|---|---|
融資スピード | 速い | 遅い | 速い |
金利の低さ | 高め | 低め | 低め |
資金の用途 | 短期借入向き | 長期借入向き | 長期借入向き |
適用される法律 | 貸金業法 | 銀行法 | 貸金業法 |
消費者金融を利用するメリット・デメリット

消費者金融はメリットが多いサービスである一方、デメリットもあります。メリット・デメリットの両方を十分理解した上で利用するようにしましょう。
消費者金融を利用するメリット
消費者金融を利用するメリットは以下の3つです。
融資までのスピードが早い
消費者金融を利用するメリットの1つ目は、融資実行までのスピードが速いことです。銀行などの金融機関では、融資が実行されるまでに通常2週間〜1ヶ月ほどかかるケースが多くなっています。一方の消費者金融は審査スピードが速く、最短で即日の利用も可能となっています。
無担保・無保証人で利用できる
銀行などの融資では、担保や保証人が求められることがあります。消費金融では、申請者の信用を担保とするため、担保や保証人を用意しなくても融資を受けることが可能です。
様々な方法で返済できる
通常、銀行などの金融機関は月に1回、指定された日に返済していきます。消費者金融では追加で返済したり一括返済したりすることも可能で、返済期日を選べるなど自由度が高い傾向があります。
また、下記のように消費者金融の支払い方法は様々で、柔軟に返済することができます。
- インターネットで返済
- 提携ATMで返済
- 店頭窓口で返済
- 銀行振込
消費者金融を利用するデメリット
消費者金融を利用するデメリットは、2つ挙げられます。
金利が高い
消費者金融を利用するデメリットの1つ目は、銀行や信販系の貸付と比較して金利が高いことです。これは、無担保・無保証人で借り入れできることや消費者金融では保険会社の保証を受けられないことなどが関係しています。長期の借入をすると返済総額が膨らみ、返済に無理が生じるといったデメリットがある点に注意が必要です。
なお、消費者金融には無利息期間サービスを導入しているところもあります。このサービスは、契約がはじめての方を対象としていることが多く、期間内であれば無利息で借り入れすることができます。初めての利用で金利が気になる方は、無利息サービスを利用するのも1つの方法です。
無利息が適用される期間や条件は消費者金融によって異なるので、気になる方は事前にチェックしておきましょう。
借入額に限度額がある
消費者金融の貸付けには、貸金業法の「総量規制」というルールが適用されます。総量規制では、年収3分の1を超える貸付を原則禁止とし、利用者のお金の借りすぎを防止しています。また、必ずしも希望する額が借入できるわけでない点にも留意しておく必要があります。
消費者金融の審査のポイント

消費者金融は、申し込めば必ず借り入れできるわけではありません。消費者金融を利用する前に、審査に通りやすくするためのポイントを押さえておきましょう。
申告した内容に虚偽はないか
消費者金融では、申込者の情報について厳しくチェックしています。審査に通るために他社での借入状況を隠したり勤務先を偽ったりすると、審査に通過するのは厳しくなります。審査を申し込む際は、内容が事実と異なっていないかをしっかり確認した上で申告しましょう。
信用情報に問題はないか
消費者金融のカードローンでは、申込者の信用情報を必ず確認します。他社のカードローンや税金の滞納・延滞がある場合は、審査に悪影響を及ぼす可能性があります。滞納や延滞は事前に解消しておくなど、対策を講じる必要があります。
消費者金融を利用するときの注意点

消費者金融を利用する際は、以下の4つの点に注意するようにしましょう。
利用するには条件がある
消費者金融の申し込み条件として、以下の要件が定められています。
- 満20歳以上であること
- 安定した収入があること
月々の給料があれば、アルバイトやパートでも申し込むことができます。無職や専業主婦の方は安定した収入があると判断されないため、借り入れすることができません。
本当に必要かを検討する
消費者金融を利用する場合は、「何のために利用するのか」目的を明確にする必要があります。消費者金融は審査スピードが速く、借り入れしやすいという特徴から、何度も借り入れしていくうちに、お金を借りることに慣れてしまうことがあります。しかし、こういった借入への慣れは、借りすぎや多重債務を引き起こす原因にもなります。
利用目的を確認した上で、本当に借入が必要か慎重に検討するようにしましょう。
返済計画を立てた上で借り入れする
消費者金融に限らず、カードローン等を利用した場合は必ず返済しなくてはいけません。返済計画を立てずに借入してしまうと、返済が滞ってしまう原因になります。消費者金融を利用する際は、返済の目処があるか、無理のない返済ペースであるかなどを考慮し、入念な返済計画を立てるようにしましょう。
違法業者には十分に注意する
違法業者とは、違法な高金利で貸付を行う悪徳業者です。出資法では20%以上の利息は出資法違反となり、罰則の対象となります。
違法業者は違法な高金利を貸し付けたり、借入者が返済を滞っていると厳しい取り立てを行うため、勤務先や親族にも迷惑をかけてしまう恐れがあります。借入を行う場合は、登録を受けている事業者かどうかを確認し、登録のない貸金業者からは絶対に借入しないでください。
貸金業を行う事業者は、所在地管轄の財務局長または都道府県知事の登録をしなければいけません。登録されている金融業者は、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス 」にて登録の有無を検索することができます。
「freee資金調達」で自社に最適な資金調達を見つけよう

消費者金融は、無担保・無保証人かつ即日融資も可能な借入方法であり、短期の資金調達に役立ちます。一方で金利は高い傾向があるため、利用の際は目的や用途をしっかりと確認した上で計画的に利用するようにしましょう。
資金調達方法には、他にも銀行融資や補助金、ファクタリングなどがあります。自分に適した資金調達方法を選ぶためにも、事前に資金調達の種類を多数知っておくことが重要です。
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