2021年9月7日 基礎知識

ビジネスローンを徹底解説!ビジネスローンの申込み前に知っておくべきこと

個人事業主や法人の経営者が資金調達を考えるにあたって、ビジネスローンは有力な選択肢の一つです。銀行融資と比較して融資がやさしく、入金が早い点は大きな魅力と言えるでしょう。一方で、金利が高めに設定されている点には注意が必要です。
こちらの記事あでは、個人事業主や法人経営者必見のビジネスローンに関する基礎知識や、他の有力な資金調達方法についてご紹介していきます。

ビジネスローンを徹底解説!ビジネスローンの申込み前に知っておくべきこと

目次

ビジネスローンとは

ビジネスローンとは、法人・個人事業主に向けた無担保ローンで、資金繰りを改善するための手段の一つと言っていいでしょう。

  • 銀行融資の審査を待つ余裕がない
  • 銀行融資の審査に落ちてしまった
  • 銀行に融資してもらうほどの大きな金額の借り入れではない

といった場合に有力な選択肢の一つになります。

一般的な銀行融資と比較して、ビジネスローンは

  • 借り入れの審査がやさしい
  • 最短即日など、資金調達が速い
  • 担保・保証人不要

という特徴があり、少額を素早く借りたい個人事業主や中小企業にとっては便利なサービスです。

借り入れた資金は、事業に関することにのみ利用可能です。銀行やクレジットカード会社などがサービスを提供しています。

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銀行が提供するビジネスローン

銀行が提供する融資サービスにはいくつか種類があります。
決算書などの資料を用意し、厳しい審査を通過する必要があるのは、「プロパー融資」と呼ばれます。プロパー融資は審査が厳しい分、金利は低めに設定されているのが特徴です。

もう一つが今回ご紹介するビジネスローンです。ビジネスローンはプロパー融資と比較すると金利が高めに設定されていますが、その分、融資の基準はやさしく、来店不要で完結するものも少なくありません。

三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行などのメガバンクも独自のビジネスローンを提供しており、融資可能金額は概ね50〜1,000万円、金利は2〜14%に設定されています。

銀行名 ビジネスローン名 概要
三菱UFJ銀行 ビジネスローン「融活力」 三菱UFJ銀行が提供するビジネスローン。一般向けの金利は年2.35%~9.0%だが三菱UFJ銀行が提携している税理士会の会員税理士からの紹介がある場合は年0.25%の優遇を受けられる。
対象は法人のみで最新決算期において債務超過でないこと、申込時点で税金の未納がないこと、来店可能かなどいくつか条件がある。原則無担保・第三者保証不要。
みずほ銀行 みずほスマートビジネスローン みずほ銀行が提供するオンライン完結型のビジネスローン。中小企業を対象としており、来店不要、最短2日で審査完了、決算書不要などの特徴がある。金利は1%台~14%(年率)。担保不要だが、代表者の連帯保証が必要。
三井住友銀行 ビジネスセレクトローン 三井住友銀行が提供する中小企業向けのビジネスローン。借り入れ可能金額は1億円以内と、他のビジネスローンと比較して大きい点が最大の特徴。金利は2.125%~(変動金利の場合。固定金利、各種金利優遇制度もあり)。
最新決算期において債務超過でないこと、申込時点で税金の未納がないことなどいくつか条件がある。原則無担保・第三者保証不要。

※金利などは2019年8月時点のものを記載

銀行と会計ソフトが提供するビジネスローン

また、会計ソフトが銀行と提携して提供しているビジネスローンもあります。会計ソフトを使用して作成した決算書を元にビジネスローンの申請を行う点が特徴です。普段から使用している会計ソフトが提携しているため、利用者側にとっては安心感に繋がるのではないでしょうか。

銀行名 ビジネスローン名 概要
横浜銀行 〈はまぎん〉スーパービジネスローン 横浜銀行が会計ソフトのfreeeと提携して提供するビジネスローン。売上高10億円以下の中小企業であること、業歴2年以上かつ直近2期以上の確定申告を継続完了していること、金融機関からの借り入れの延滞および税金の滞納のないことなどいくつか条件がある。
金利は、固定金利で年2.50%~ 、変動金利で年2.70%~ 。担保不要。
PayPay銀行 ビジネスローン(freee会員専用) 大手オンラインバンク・PayPay銀行がfreeeと提携して提供するビジネスローン。利用限度額の範囲内で何度でも借り入れ可能、申し込みはネット完結、申し込み後最短で翌営業日から借り入れ可能などの特徴がある。金利は1.45~13.75%。最大3000万円まで借り入れ可能。担保不要。

※金利などは2019年8月時点のものを記載

ノンバンク(カード会社・消費者金融)が提供するビジネスローン

クレジットカード会社や消費者金融などの民間企業もビジネスローンを提供しています。無担保で、保証人も必要なく、さらに銀行と比較して審査に通りやすいというメリットがあります。申し込みから融資までの期間が短いというのも特徴の一つです。

ただし、融資を受けた際の金利は6〜18%前後と、銀行のビジネスローンよりはやや高めに設定されています。

銀行名 ビジネスローン名 概要
オリコ 事業融資・ビジネスローン オリコカードが提供するビジネスローン。法人だけではなく個人事業主も対象としている。来店不要で契約可能、事業所がなくてもOKなどの特徴がある。金利は6.0%~18.0%(実質年率)。

※金利などは2019年8月時点のものを記載

また、フリーファイナンスラボ株式会社が提供するオファー型融資でも、クレジットカード会社の三井住友カード株式会社、ライフカード株式会社が会計ソフトのfreeeと提携し、ビジネスローンを提供しています。会計ソフトに蓄積されたデータを元に、自社が「いくら」を「どれくらいの金利で」借り入れ可能か提案してくれるサービスです。

ビジネスローン以外の選択肢は?

ここまでビジネスローンの特徴や提供サービスについてご紹介してきましたが、ビジネスローン以外にも個人事業主や中小企業の経営者の方向けの資金調達方法はいくつかあります。

以下は、会計ソフトのfreeeのデータを元に提供する3つの資金調達方法です。会計データを元に借り入れ可能な金融商品を提案する「オファー型融資」、請求書を買い取ってもらえる「請求書ファイナンス」、支払いを先送りにする「クレジットカード」について詳しくご紹介します。

資金繰り・資金調達をサポート

この記事をご覧になっている方は、普段から資金繰りの状況についてチェックなさっているでしょうか。freee会計のユーザーアンケートによると、定期的に資金状況についてチェックしている方は約50%、確認の方法は預金残高通帳です。

キャッシュは企業存続の命綱です。キャッシュフローや今後の資金繰り予測などは会社経営の重要な要素の一つであり、資金調達は企業継続・繁栄の重要な手段です。
ただし、資金繰りや資金調達は難しい、よくわからない。そう思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、freeeでは資金繰り・資金調達をスムーズにおこなうためのサービスを提供しています。

freee資金調達:複数の金融商品を簡単に比較・申込ができる

資金を調達したいが、なにが自社に適した調達手段なのか、借入できる商品なのかがわからないという経営者の大きな悩み。最終的には税理士の言う通りにするがこれで良かったのか?と不安がつきまといます。
freee資金調達では、いくつかの質問に答えれば複数の資金調達手段から、自社に最適な商品を比較できる形で紹介。サービスは即日利用が可能で、そのままオンラインで申し込みまでが可能になります。

資金調達freee画面

事業用クレジットカード:freeeカード

資金調達、資金繰りの手段として最後にご紹介したいのが事業用クレジットカード(ビジネスカード)です。
「独立する前にクレジットカードを作っておくように」と勧められたことはありませんか?一般的に、個人事業主、フリーランス、経営者などご自身で事業を運営するようになると、クレジットカードの審査に通りにくくなると言われています。

まとめ

事業を運営・拡大していく上で資金繰りに関する問題は避けて通れない道です。また、なかなか相談相手がいない話題でもあります。

資金調達freeeや会計freeeのデータを活用して、事業を効率的に運営していきましょう。

資金調達手段の利用可能性を診断できる「freee 資金調達」

即日利用可能な複数の資金調達手段を、金額や利率・手数料、調達までの所要期間など調達可能性とともに見比べ、オンラインで申込できるサービスです。登録時間はわずか10分、一度情報を入力すれば自動診断を継続的に確認できます。

  • ローン商品や給付金等の情報は、特に断りがない限り記事公開現在のものです。最新の情報は各金融機関のホームページや公式サイトでご確認ください。
  • freee資金調達はお客様のサービス選択時の参考情報提供を目的としており、特定の金融機関、ローン商品の優劣を示したものではありません。
  • 各金融機関の審査結果によっては利用できない場合があります。

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