2021年8月18日 基礎知識

見やすい資金繰り表の作り方と資金繰りのポイント

資金繰り表を作成することで、資金は不足しないか・今後の見通しはどうなのかを予測することができます。ある日突然、資金がショートして資金繰りに奔走することがないように、普段から資金繰り表を作り経営分析をすることは非常に大切です。
そこでこの記事では、見やすい資金繰り表の作り方と資金繰りのポイントについて詳しくご紹介してきます。

目次

資金繰り表の作り方

資金繰り表を作るには、エクセルを使った作成方法と会計ソフトを利用する方法があります。資金の動きを確認することが目的ですので、エクセルでざっくりとした資金繰り表を作るのも良いでしょう。

会計ソフトを利用している場合はさらに細かいレポートでお金の流れを確認できます。例えば、後述する会計freeeではレポートだけではなく、自動でグラフも作成してくれます。さらに、取引実績などをベースにAIが今後数ヶ月先の資金繰りの状況を予測する機能もあり、事業の状況に応じて資金調達が必要な場合は利用可能な融資なども提案してくれます。

資金繰り表を活用するポイント

会計freeeのユーザーアンケートによると、定期的に資金状況についてチェックしている方は約50%、確認の方法は資金繰り表ではなく預金残高通帳が中心でした。

自分で資金繰り表を作り、将来の売上高、コスト、運転資金の増減を把握・管理している人は多くはないようです。確かに、忙しい中小企業経営者や小規模事業者の方々にとって、資金繰り表を作り定期的に管理することは容易ではありません。

しかし、これから紹介するエクセルでの資金繰り表や会計ソフトの資金繰りレポートのように、シンプルなものでも構いませんので、資金繰り表を作成し定期的にチェックすることは非常に重要です。

資金繰り表を活用することで、以下のことが期待できます。

  • 急激な資金繰りの悪化を防止できる
  • 銀行から借り入れをする際にも有効。借り入れ金を返せるかどうかを示す根拠になる
  • 資金状況がよければ将来の投資に資金を使える

事業を円滑に運営するためにも、ぜひ資金繰り表を活用してみてください。

資金繰り表の作り方①エクセル

ここから先は、資金繰り表の具体的な作り方についてご紹介します。まずは、エクセルを使った資金繰り表です。

エクセルをダウンロードしたい方は、こちら

資金繰り表は、大きく以下の4つのブロックに分けられます。

  • 前月繰越
  • 営業収支
  • 財務収支
  • 翌月繰越

上記の図をご覧になるとわかりますが、資金繰り表では
前月繰越 + 収入 – 支出 = 翌月繰越
というお金の動きを、見やすく区分し理解しやすいようにしています。

営業収支では、本業でどれだけの利益を生み出し、経費がかかったのかを整理しています。営業収支の黒字を目指し、マイナスの場合は早急に対策を取りましょう。
また、営業収支がプラスの場合も、それが一時的なものなのか、継続的なのかによっても経営の戦略は変化します。

翌月繰越金を積み重ね、出来るだけ自己資金で運転資金を賄うことが大切です。最低でも三ヶ月分の運転資金を蓄え、いざという時に備えましょう。利益が積み重なっていく場合は、事業を拡大するための投資を検討してもいいかもしれません。

財務収支のエリアには、主に借入金の収支を記載します。財務収支がプラスとなっていれば借入金が増加したことになりますし、マイナスであれば借入金を返済していることになります。財務収支での借入金に頼った営業をしていくと、営業収支での返済が厳しくなっていきますので、そうなる前に経営改善を試みましょう。

資金繰り表の作り方②会計ソフト

次に、会計ソフトが提供する資金繰り表をご紹介します。
会計freeeには普段の経理や確定申告書作成機能だけではなく、経営分析のための「レポート」機能もあります。
「資金繰りレポート」の他に「収益レポート」「費用レポート」「損益レポート」「売掛レポート」などがあり、これらのレポートを活用することでより多角的な分析が可能です。

資金繰りレポートでの確認ポイントは主に以下の2点。

  • 今月はどういった勘定科目で一番お金を使ったのか
  • 今後のお金の出入りを踏まえた上で、資金ショートを起こさないかどうか

下記のグラフで収支の動きを確認し、残高グラフが右肩上がりになっていることが望ましいです。

レポートでは、上記でご紹介したエクセルのレポートよりもさらに細かい項目(営業・投資・財務の3つの区分)でお金の動きを追うことができます。

確定申告期だけではなく、月次でこういった資金繰りレポートを確認し、中長期での経営計画に役立てることが非常に重要です。CSVダウンロードもできますので、逐一レポートをダウンロードし、見やすいように自分でアレンジすることもできます。

さらに、会計freeeの利用者であれば3ヶ月先の資金繰りの状況を自動で算出してくれる資金繰り改善ナビも利用できます。ここから先は、資金繰りを考える際にぜひ活用したい資金繰り改善ナビや、利用可能な融資を提示してくれる便利な機能についてご紹介していきます。

資金繰り・資金調達をサポート

この記事をご覧になっている方は、普段から資金繰りの状況についてチェックなさっているでしょうか。freee会計のユーザーアンケートによると、定期的に資金状況についてチェックしている方は約50%、確認の方法は預金残高通帳です。

キャッシュは企業存続の命綱です。キャッシュフローや今後の資金繰り予測などは会社経営の重要な要素の一つであり、資金調達は企業継続・繁栄の重要な手段です。
ただし、資金繰りや資金調達は難しい、よくわからない。そう思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、freeeでは資金繰り・資金調達をスムーズにおこなうためのサービスを提供しています。

freee資金調達:複数の金融商品を簡単に比較・申込ができる

資金を調達したいが、なにが自社に適した調達手段なのか、借入できる商品なのかがわからないという経営者の大きな悩み。最終的には税理士の言う通りにするがこれで良かったのか?と不安がつきまといます。
freee資金調達では、いくつかの質問に答えれば複数の資金調達手段から、自社に最適な商品を比較できる形で紹介。サービスは即日利用が可能で、そのままオンラインで申し込みまでが可能になります。

資金調達freee画面

事業用クレジットカード:freeeカード

資金調達、資金繰りの手段として最後にご紹介したいのが事業用クレジットカード(ビジネスカード)です。
「独立する前にクレジットカードを作っておくように」と勧められたことはありませんか?一般的に、個人事業主、フリーランス、経営者などご自身で事業を運営するようになると、クレジットカードの審査に通りにくくなると言われています。

しかし、支払いを先送りする方法としてクレジットカードは有効な手段の一つです。このためfreeeでは、事業をお持ちの方に特化したクレジットカードを提供しています。ブランドはVISA、Master、American Expressといった主要国際ブランドを揃えた豊富なラインナップを揃えており、オンラインからすぐに申し込むことが可能です。

まとめ

事業を運営・拡大していく上で資金繰りに関する問題は避けて通れない道です。また、なかなか相談相手がいない話題でもあります。

資金調達freeeや会計freeeのデータを活用して、事業を効率的に運営していきましょう。

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  • ローン商品や給付金等の情報は、特に断りがない限り記事公開現在のものです。最新の情報は各金融機関のホームページや公式サイトでご確認ください。
  • freee資金調達はお客様のサービス選択時の参考情報提供を目的としており、特定の金融機関、ローン商品の優劣を示したものではありません。
  • 各金融機関の審査結果によっては利用できない場合があります。

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