2022年10月31日 基礎知識

マツエクサロンを開業するには?必要な資格・届出、資金調達方法を解説

マツエクサロンを開業するには?必要な資格・届出、資金調達方法を解説

女性の目元をより美しくするためのお手伝いをするマツエク。アイリストの経験を積んだ後、独立してマツエクサロンを開業したいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、マツエクサロンの開業で成功するためには様々な準備が必要です。

当記事では、マツエクサロンを開業する流れと必要な手続き、資金調達方法について紹介します。これからマツエクサロンを開業する人はぜひ参考にしてください。

目次

マツエクサロンを開業する流れと押さえておくべきポイント

マツエクサロンを開業する流れと押さえておくべきポイント

マツエクサロンを開業する流れについて、押さえておくべきポイントを踏まえながら紹介します。

経験を積んでおく

マツエクサロンを経営するためには、業界での経験を積んでおくことが必要です。また、2名以上の従業員を雇う場合は「管理美容免許」が必要であり、取得要件として3年以上の実務経験が設けられています。

まずはマツエクの店舗で働き、アイリストとしての技術はもちろんのこと、接客力、マーケティングなどを学ぶようにしましょう。

コンセプトを決める

コンセプトはお店のテーマや方向性のことを指し、「自分が実現したい店舗の理想像」を表したものです。マツエクサロンを開業するにあたっては店舗名や内外装、出店場所など様々な要素を決めていかなければいけません。コンセプトが決まっていれば、これらを検討する際の判断軸になり、開業準備をスムーズに進めやすくなります。

マツエクサロンは、店内の雰囲気づくりも重要なポイントです。コンセプトをもとに内装の色やデザイン、照明、インテリアが決まれば、その店特有の雰囲気をお客様にアピールすることができ、他店との差別化が図れます。

また、お客様が店内の雰囲気を気に入ればリピートしてくれる可能性が高まり、継続的な売上が期待できます。

出店する物件を検討する

開業準備を進めるのと並行して、出店する物件を探しましょう。マツエクサロンの開業で時間がかかる可能性が高いのが、店舗物件を見つけることです。

立地、広さ、家賃など様々な条件を満たそうと思うと、物件探しに想定以上の時間がかかってしまうことがあります。条件の優先順位を決めた上で、物件探しにはなるべく早い段階で動くようにしましょう。

集客対策を徹底する

集客対策は、開業前、開業後も積極的に行っていきましょう。集客方法には以下のものが挙げられます。

  • ホームページの作成
  • ポータルサイト(ホットペッパーなど)への掲載
  • Googleマイビジネスの登録
  • メディアや雑誌への掲載
  • リスティング広告
  • InstagramなどのSNSの開設・発信
  • ポスティングや新聞折込み

集客方法によってリーチできる層が異なります。また、費用も異なるため、予算やターゲットを加味しながら適切な集客方法を検討しましょう。

とくにSNSは基本的に無料で利用できるため、優先的に取り組みたい施策です。マツエクサロンの場合、施術の様子やお店の外観などを投稿しておくと、ユーザーがマツエクを検討する際の参考となるでしょう。ただし、SNSは一定の効果がでるまでに時間がかかる傾向があります。開業前から継続的に情報を発信して認知度を高めていくことが大切です。

マツエクサロンの開業に必要な資格と届出

マツエクサロンの開業に必要な資格と届出

マツエクサロンを開業するためには、資格の取得と届出の提出が必要です。届出に関しては提出先も複数あるため、時間に余裕をもって対応するようにしましょう。

マツエクサロンの開業に必要な資格と届出は以下の通りです。

  • 美容師免許
  • 美容所開設届出書
  • 開業届

美容師免許

美容師免許は、アイリスト・アイデザイナーとして施術を行う際に必須の国家資格です。自身は経営者で、アイリストを雇用するという場合は取得する必要はありませんが、自身もアイリストして施術を行う場合は取得しなければいけません。また、2名以上の従業員を雇う場合は「管理美容免許」が必要になります。

無免許で施術した場合、美容師法6条により30万円以下の罰金が科せられます。さらに、健康被害が生じた場合には、業務上過失傷害罪等が適用され、高額な罰金刑が科される場合もあります。

美容所開設届出書

マツエクサロンを開業する場合には、店舗の所在地を管轄する保健所に「美容所開設届出書」を提出する必要があります。届出の提出後は、保健所の環境衛生監視員による実地検査が行われます。施設審査に問題がなければ「美容所確認済証」が交付される流れです。

美容所確認済証の交付をもって、マツエクサロンの営業が認められることになります。届出をしなかった場合は、罰則として30万円以下の罰金が科せられるほか、最悪の場合、営業停止を命じられるケースもあるため必ず提出しましょう。

開業届

開業届は、新たに事業を開始する際に必要な書類です。開業届を提出することで、税務上の様々なメリットがある青色申告が選択できます。届出書は、国税庁のホームページからダウンロードできます。提出期限は開業日から1か月以内となっているので、忘れず提出しましょう。

マツエクサロンの開業資金はどれくらい?

マツエクサロンの開業資金はどれくらい?

マツエクサロンの開業にかかる費用は、店舗の規模や出店場所によって異なります。以下に、マツエクサロンの開業にかかる費用の内訳をまとめしました。目安として参考にしてください。

費用

金額

物件取得費(※自宅サロンの場合は不要)

50万円〜200万円

内装・外装工事費

20万円〜100万円

家具(施術用ベット、椅子、照明器具など)

30万円〜50万円

道具(人工まつ毛、グルー)など)

5万円〜10万円

広告宣伝費

5万円〜30万円

これら初期費用に加えて、運転資金を考慮する必要があります。運転資金には家賃、人件費、水道光熱費などがあります。これらの支出は、売上に関係なく毎月かかってきます。経営が安定するまでの期間を考慮して、手元の運転資金は3ヶ月から6ヶ月分を用意しておきましょう。

マツエクサロンを開業するときの資金調達方法

マツエクサロンを開業するときの資金調達方法

ここでは、マツエクサロンを開業するときの資金調達方法を3つピックアップして紹介します。

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は国が全額出資している政府系金融機関です。融資には銀行など民間の金融機関もありますが、創業期は実績が少ないため、審査に通るのは難しい傾向があります。

日本政策金融公庫では、創業期の小規模事業者や中小企業を対象とした融資制度を幅広く取り扱っています。とくに日本政策金融公庫の「新創業融資」は低金利・無担保・無保証人で借入をすることが可能で、開業時の融資を検討する場合は優先して検討すべき金融機関といえるでしょう。

ただし、日本政策金融公庫には審査があり、自己資金や事業計画などを総合的にみて融資すべきかを判断しています。例えば、自己資金では創業資金額の10分の1以上の自己資金を確認できることが要件として定められています。

補助金・助成金

補助金・助成金は国や地方自治体が実施している補助制度です。補助金・助成金の大きなメリットは、返済の義務がないという点です。主な財源が税金や雇用保険料であるため、審査に通過すれば、返済不要のお金を補助してもらえます。

国や地方自治体の政策目標に応じて、様々な分野の補助金・助成金が募集されています。

例えば、IT導入補助金は中小企業・小規模事業者等が自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する際の補助金です。マツエクサロンでPOSレジを導入したいと考えている場合に活用することができます。

クラウドファンディング

クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の第三者から資金を集める手法です。サービスや事業のプレゼンを行い、内容に賛同してくれた人から資金を提供してもらえる仕組みとなっています。融資とは異なり審査はありません。そのため、業績に関わらず資金を集められるのがクラウドファンディングの魅力です。

「freee資金調達」で最適な資金調達方法を見つけよう

「freee資金調達」で最適な資金調達方法を見つけよう

マツエクサロンの開業で成功するためには事前の準備が非常に重要です。コンセプトや出店場所、集客などのポイントを整理した上で、開業前の準備を進めていきましょう。

また、マツエクサロンを開業するにあたって資金不足が心配な場合は、複数の資金調達方法を把握しておくことも大切です。

適切な資金調達方法が判断できない場合は、「freee資金調達」を活用するのがおすすめです。「freee資金調達」では、Web上に条件を入力するだけで、ファクタリングや銀行融資、補助金など様々な資金調達手段から最適なものを見つけられます。

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  • ローン商品や給付金等の情報は、特に断りがない限り記事公開現在のものです。最新の情報は各金融機関のホームページや公式サイトでご確認ください。
  • freee資金調達はお客様のサービス選択時の参考情報提供を目的としており、特定の金融機関、ローン商品の優劣を示したものではありません。
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